30周年記念誌(30th ANNIVERSARY)
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JCAA30周年誠におめでとうございます。これまでの先人達のご苦労に対して敬意と感謝を申し上げると同時に、政治、経済、文化等様々な観点から転換点を迎えている現在の日本において、これまでのJCAAの歴史・文化を如何にして次世代へ繋ぎ発展させていくかが、非常に大事であると感じております。さて、当社峰岸株式会社は、明治15年日本橋で枕木や電柱の腕木販売で事業をスタートしました。その後需要自体の用途変更もあり、枕木・腕木は、昭和40年、その他国内木材販売についても徐々に無くなっていき、昭和50年頃には創業の業務である「国産木材取り扱い」はなくなってしまいました。もう少し、需要の用途変更に向き合った経営ができていたなら、違った成長もあったかと、今更ながら考えます。他方、当社のアンカーとの係わりは、戦後すぐ、昭和20年前半に日本ドライブイットの代理店として販売をスタートしたことでした。戦後復興に乗じて順調に販売を伸ばしていたとのことです。NCAA(JCAAの前身)発足時には、故・松尾という役員(当時)が関わっておりました。そして、私が理事に就任したのは平成20年で、当時の当社役員が担っていた理事職を弊社退職に伴い辞職を申し出ていたところ、当時ユニカの安見社長からも強い推薦のお言葉を頂き、お手伝いをさせて頂くことになり今に至っております。JCAAは、「アンカーのことはJCAAに聞け」とのスローガンの通り、1,アンカーの認知、2,適正な施工、3,マーケット拡大 を念頭とした、業界各社が協力して担っている団体です。特に、メーカ、販売店、施工店が集まっているところが特徴であります。即ち、施工現場や販売のお役様に近い目線と、メーカの製品開発の目線、更には学術的視点でしっかり確認する第三者委員会による検証を受けることから、相互牽制機能が十分に発揮されております。こうした事は、会員各社を含め外部から見た場合、やや煮え切れない判断・対応や、スピード感に問題がある、ように受け止められる部分もあると思いますが、内部では非常に前向きな熱い議論、組織運営がなされてきていると考えております。今後は、JCAAのビジョン・目標を大切にこれまで通り、組織運営に係わる透明性、公平性を担保しつつも、将来に向けた日本の建築・土木現場での更なるあと施工アンカーの用途拡大による社会貢献を目指しては、大局観と情熱を持って、一点突破が必要な状況も出て参ると感じております。引き続き大いに皆さんで建設的な議論を進めて参りたく考えておりますので、どうか引き続きJCAAにご理解・ご支援を賜りますようお願い申し上げます。安心・安全を30年~30周年記念誌~ |45峰岸株式会社代表取締役社長  峰 岸 克 行これまでの先人達への感謝、そして新たな時代への挑戦

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