30周年記念誌(30th ANNIVERSARY)
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20222021202020192018201720162015201420132012201120102009200820072006200520042003200220012000199919981997199619951994199330025,000,00020,000,00015,000,00010,000,0005,000,000生産金額(千円)30,000,000金属系アンカー接着系アンカーその他のアンカー類建設投資額750,000600,000450,000300,000150,000建設投資(億円)900,000(年)あと施工アンカーの歴史は古く、その歴史にも深いものがある。もともとは、欧米のコンクリート造に端を発し、特に欧州でのあと施工アンカーの利用が進んでいると言われている。日本国内においては、明治45年に日本で最初の金属拡張アンカーの特許出願が見られるが、日本国内で多くあと施工アンカーが利用されるようになるのは戦後の成長期である。昭和30年前半は、設備固定や間仕切りなどに建設鋲打銃が多く利用されているが、その後、米国よりハンマードリルが輸入され、それに合わせるように金属拡張アンカーが発展していった。一方、接着系アンカーは、ベルク・ウエルスク・フェアバンド社が昭和34年(1959年)に特許出願しており、昭和44年(1969年)に日本に技術導入され日本国内で発売されるようになった。その後、昭和50年後半くらいから、数社のメーカーから接着系アンカーが販売されるようになり、その生産量は拡大していった。日本国内のあと施工アンカーの生産量は、建設投資にほぼ比例しており、建設投資の拡大とともに、その生産量が拡大していった。当協会では、前身の日本コンクリートアンカー工業協会(NCAA)時代から生産動態調査を行い、あと施工アンカー市場の動向を把握してきた。今回その動向から、あと施工アンカーの発展を考察することにした。あと施工アンカーの動態調査の結果を図1に示す。棒グラフはあと施工アンカーの生産金額を示し、折れ線グラフは日本国内の建設投資を示す。全体的には比例関係にあり、建設投資が拡大するとあと施工アンカーの生産量も拡大する傾向にある。▲図1 あと施工アンカーの生産金額と建設投資額の推移92| 安心・安全を30年~30周年記念誌~ 1 はじめに 2 あと施工アンカー市場 あと施工アンカーの市場規模の あと施工アンカーの市場規模の 推移について推移について

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