30周年記念誌(30th ANNIVERSARY)
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国土交通省住宅局長の塩見でございます。本日はこのような記念式典にお招きをいただき誠にありがとうございます。国土交通省を代表して、一言お祝いのご挨拶をさせていただきます。この度、一般社団法人日本建設あと施工アンカー協会が設立30周年を迎えられますこと、そして本日、盛大に記念式典が執り行われますことを、まず心よりお慶び申し上げます。また、安永会長を初めこの場にお集まりの皆様方におかれましては、日頃から国土交通行政、建築行政に対しまして、ご理解ご支援を賜っております。この場をお借りして御礼を申し上げます。大変ありがとうございます。貴協会におかれましては、平成5年の設立以来、我が国のあと施工アンカーに関する技術力の向上を通じ、建築、土木、設備など幅広い分野で国民の安全安心を確保し、利便性の高い空間形成など、我が国の経済社会の発展に大きく貢献をしてこられました。貴協会と会員の皆様、さらにはこれまでご活躍をされた諸先輩方には大変なご苦労があったものと推察をいたします。その熱意とご尽力に対し、深く敬意を表します。大変ありがとうございます。あと施工アンカーの必要性、重要性が社会に広く認識されるようになりましたのは、やはり平成7年の阪神淡路大震災だろうと思います。その後の復旧・復興工事には多くのあと施工アンカーが使用されたことが、この業界の発展に大きく関わっていると認識をしております。耐震改修工事の重要性というものが広く認識されるようになり、おかげさまでいわゆる「耐震改修促進法」という法律も国会で制定していただくこととなりました。そして、皆様方のお陰によりまして、全国の耐震改修の工事が進むようになり、住まいの安全・安心というものも大いに高まってきたものと思います。これも多くのお客様との接点をお持ちの皆様方が、耐震改修工事の必要性・重要性というものを、訴えかけてこられたお陰であろうかと思います。具体的な事業提案を通じて、耐震化の必要性が広く国民の間に浸透してきたと思います。その意味で、これまでの皆様方のご活動は高く評価をされるべきものであると考えております。今後とも、耐震化の事業はまだまだ進めてまいらなければなりません。安全・安心な住宅ストックの形成に向けまして、政府としても努力をしてまいりますので、引き続き、皆様方のお力添えをぜひ賜りたいと存じます。先ほど会長からも触れていただきましたように、昨年の3月には、国土交通省告示を改正し、大臣が強度を指定するあと施工アンカーの適用範囲を耐震改修や補強だけでなく、増改築や新築にも拡大して使っていただけることとなりました。この告示の改正に当たり、皆様方からご協力をいただきました。この点にまず感謝を申し上げますとともに、あと施工アンカーが国民の安全・安心のために、さらに多くの場面で活用されるようになるということを心から期待をしてございます。さらにこうした建築分野にとどまらず、近年では、土木などの分野での活用拡大にも熱心に取り組んでおられるとお聞きしております。産業としての持続可能性を追求しておられるということだと思います。そのために、協会の定款を変更され、また従来「建築」という言葉が入っておられたものを「建設」に名称変更するご英断をされて、業容の維持拡大に努めておられると承知をしてございます。こう考えますと、安心・安全を30年~30周年記念誌~ |安心・安全を30年~30周年記念誌~ |1515国土交通省住宅局局長  塩 見 英 之祝辞

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