私がこの業界に席をおくようになったのはNCAAの時代です。最初に頼まれたのが、工場審査の審査規定でして、何人かで作成した記憶がございます。JCAAの協会設立以降は、特に製品認証関係の委員会に携わってきました。本日感謝状をいただいたのも、この委員会の委員の皆様のご協力があってのことでございまして、本当に感謝したいと思います。また、本日お集まりの会員の方には、審査に関して様々な資料を作成いただき、審査部会で多くのやりとりをしながら、できるだけ早く審査が終わるように協力いただいております。審査といいますのは、基本的には審査規定に基づいて審査するということなんですけども、資料がきちんとしていれば、すぐに審査が終わるということなので、今後ともご協力よろしくお願いいたします。あと施工アンカーの信頼性は、製品の製造にあたって認証を受けた色々な項目を遵守いただき、品質管理をしていただくことと同時に、施工も大変重要ですので、施工の品質管理も十分にしていただくことが、ユーザーもしくは社会の信頼性を勝ち得るということだと思います。最後に、あと施工アンカー、特に接着系あと施工アンカーの基準強度の指定を受ける道筋ができましたので、いわゆる既存の建物を解体し、新築の建物を作るということも重要ですが、資源の有効活用やCO2の低減により地球環境を守るということが喫緊の課題です。既存の建物の改修・改造を行いリニューアルした上で、長く既存の建物を使うということもCO2の低減に非常に有効だと思いますので、会員の方におかれましては、接着系アンカーの基準強度指定を受けるために尽力いただき、ますます社会に役立つあと施工アンカーになるよう、皆さんで頑張っていただきたいと思っています。本日の贈呈の感謝と30周年の設立のお祝いと、最後に会員の皆様方への要望をお話させていただきました。誠にありがとうございました。安心・安全を30年~30周年記念誌~ |安心・安全を30年~30周年記念誌~ |2323INO建築構造研究室室長 井 上 生感謝状贈呈/受贈者挨拶
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