当協会の活動目的は、「建設分野におけるあと施工アンカーの設計及び施工技術の向上を図り、あと施工アンカーの安全性を確保することにより、もって国民生活の向上に寄与する」ことにあり、安全で高品質な「あと施工アンカー」の供給に貢献し、３つの基本事業「資格認定事業」「製品認証事業」「調査・研究事業」によって、「安全」「品質」「信頼」の実現を図ることを活動目的としております。一つ目の資格認定事業ですが、あと施工アンカーの施工・管理に携わっている技術者の知識・技能を認定し、その知識・技能の向上を図ると共に、あと施工アンカーに対する信頼性を高め、有資格者による安心・安全で確実な施工を提供することを目的としております。当協会で発行している資格は施工されるアンカーの大きさや種類、また技術的な管理や日常の保守のための資格を全部で７項目設定し、それぞれの資格を講習や試験を行いながら有資格者を輩出し、安心・安全な施工を目指す人材を育成しております。現在の有資格者は64,000名を超えるほどになっております。今年度は新たに「登録基幹技能者講習機関」としての認定をいただきましたので、登録あと施工アンカー基幹技能者の講習と試験を行う予定で準備を進めております。また建設キャリアアップシステム（CCUS）のレベル認定機関としての申請も行っておりますので、あと施工アンカー施工技能者への、適正な能力評定と処遇改善に寄与できればと思っております。二つ目の製品認証事業ですが、あと施工アンカー製品について品質・性能試験成績証明書など品質に関する申請資料を、当協会の第三者機関である「認証委員会」が評価認証審査基準に基づいて審査し、所定の品質性能が確保されていることを認証している事業です。現在の認証商品は1500品番を超えるほどになっております。2022年３月に国交省より発表されました「接着系あと施工アンカー強度指定申請ガイドライン」への対応についても取り組んでおり、あと施工アンカーの使用箇所の拡大や信頼性の向上に向けて日々活動するとともに、一般社団法人 建築性能基準推進協会より単体評定機関として認められております。三つ目の調査・研究事業ですが、2022年度より研究助成制度を立ち上げ、あと施工アンカーに関する研究や開発を行っている機関に１年間研究をしていただき、その成果を発表してもらうのを目的に技術講演会を開催しております。また当協会の試験センターにおきましては、独立行政法人 製品評価技術基盤機構が評定したJNLAに登録した試験事業者として登録されており、あと施工アンカーの試験関係一式を行える公的試験機関として、今後試験関係の拡大を図ってまいります。当協会はあと施工アンカーに関する各種指針（案）を発表して参りました。今後も関係学会並びに関係機関からご参画いただいた委員によって構成される「技術委員会」を中心に、あと施工アンカーに関する調査・研究を継続して参りたいと考えております。以上の３事業を柱に、あと施工アンカーの施工品質の向上と、安心・安全な商品の提供に取り組んでおります。70｜ 安心・安全を30年～30周年記念誌～一般社団法人日本建設あと施工アンカー協会一般社団法人日本建設あと施工アンカー協会会長 安 永 裕 信安 永 裕 信会長 技術講演会スピーチ技術講演会スピーチ
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