30周年記念誌(30th ANNIVERSARY)
76/130

岡田 日本建築防災協会の岡田です。このたびはJCAA30周年おめでとうございます。また、このような対談の場にお招きいただき、ありがとうございます。安永 協会代表理事の安永でございます。本日はよろしくお願いいたします。昨年秋の瑞宝中綬章の授賞、まことにおめでとうございます。先生は建築の構造のこと、特に地震防災がご専門ということで、本日は詳しいお話をうかがえたらと思っております。協会との関係から見ましても、長年、審議委員会委員長としてご協力いただいておりましたので、そのあたりのことも含め、いろいろとお聞きしてまいりたいと思います。さっそくですが、まず先生とアンカーとの関わりについて、これは1968年の十勝沖地震が大きなきっかけであったとうかがいましたが。岡田 そうですね。私の見るところ、十勝沖地震というのは耐震設計が大きく変革する変換点となった地震です。どういうことかというと、建ったばかりの新しい鉄筋コンクリートの校舎が壊れる、というようなことが起きた。当時、日本の耐震基準は世界トップレベルと言われていて、たしかにそうだったわけですけれども、それでも壊れたというので、アメリカの研究者なども非常に驚日本建設あと施工アンカー協会 代表理事、サンコーテクノ株式会社 執行役員(ファスニング事業部 副事業部長)2022年6月より6代目の代表理事として協会活動を牽引。7474| 安心・安全を30年~30周年記念誌~| 安心・安全を30年~30周年記念誌~第3章は、協会の歴史を振り返る、30周年記念特別対談です。ゲストに、JCAAの前身団体NCAA(日本コンクリートアンカー工業協会)の設立時より、協会活動に多大なるご支援・ご協力をいただいている岡田恒男先生を迎え、安永裕信代表理事と「あと施工アンカー」と協会の歴史・未来について語ります。アンカーとの出会い〜NCAAの設立JCAA30周年特別対談あと施工アンカーの歩みとJCAAの30年を振り返る安永 裕信やすなが ひろのぶ

元のページ  ../index.html#76

このブックを見る